大会なんてこわくない! ②
2010年5月25日 大会なんて こわくない! コメント (2) 2.フォーマットなんて こわくない!
MtGの大会に出ようと思ったあなた。
近くのショップの大会案内をチェックしてみたところ、来る日曜日に「エクステンデッド」 の大会があることを知りました。
さて、このエクステンデッドとは一体何のことでしょうか?
MtGの大会には「フォーマット」 があります。 「フォーマット」は直訳すれば「形式」です。
一口にMtGの大会と言っても、どのような内容の大会なのかは、このフォーマットで決まります。
フォーマットによっては、使ってはいけないカードが存在するからです。
本来使用できないカードを知らずに使い、試合で負けてしまったというリトル気まずい話も、世の中には稀によくあるそうです。
そんなことのないよう、大会に出る前に、まずはフォーマットの確認から始めてみましょう。
ちなみにこの「フォーマット」という用語、昔は「レギュレーション」と呼ばれていました。
F1などで耳にした事のある人もいると思います。いまでも復帰組や古参プレイヤーが使いますが、同じ意味です。
フォーマットは大きく分けると、
・あらかじめ組んだデッキで対戦する 「構築フォーマット」
・その場でパックを開封して、得られたカードだけでデッキを組んで対戦する 「リミテッド」
の2つに分けられます。
この2つは更に細かく分かれていて、先ほど出てきたエクステンデッドは「構築フォーマット」 の中の一つに当たります。
何故ここまでフォーマットが細かく決められているか。
それは新しくマジックを始める人たちが大会に参加しやすくなるためでもあるのです。
MtGは発売されてから2010年までの17年間に、多数のカードが発売されました。
過去のカードの中には、現代のカードパワーを遥かに超える、それこそバランス調整を間違えたような「ぶっ壊れた」威力を持つカードたちが存在します。
これらは多くが絶版になっており、今ではプレミア価格で取引されています。
そんなオーパーツじみた古代の超兵器に、最新のバランス調整が進んだカードだけで組んだデッキが直面しないよう、フォーマットによって区分しているのです。
つまり、構築フォーマットは、使えるカードを制限することによって、昔から買い続けてカードを多く持っているベテランと、最近カードを集め始めたルーキーとの格差を埋めるものなのです。
虎徹や正宗のような名刀 VS 竹刀では試合にならないので、お互い竹刀を使おう、というイメージで考えてください。
●構築フォーマット
構築フォーマットは「ここから ここまで」というように、使えるカードセットによって区切られています。
範囲が狭い順に見ていきましょう。
・ブロック限定構築
ブロックとは、1年間に発売されるエキスパンション(カードセット)群のことです。
毎年10月に新ブロックの第1セットが発売され、それを頭として数ヶ月ごとに第2、第3セットが発売されます。
ブロック構築とは、この1ブロックのカードのみでデッキを構築するフォーマットです。
たとえば、「ゼンディカーブロック限定構築」であれば、「ゼンディカー」「ワールドウェイク」「エルドラージ覚醒」のカードだけ使える、ということになります。
ブロックによっては、禁止カードが存在します。
・スタンダード
最新の基本セットひとつと、最新のブロック2つのカードからデッキを組みます。
発売中のカード限定のため、カードを購入しやすく、人気のあるフォーマットです。
2010年5月現在のスタンダード範囲は以下の通りで、禁止カードはありません。
*基本セット2010
*アラーラブロック(アラーラの断片、コンフラックス、アラーラ再誕)
*ゼンディカーブロック(ゼンディカー、ワールドウェイク、エルドラージ覚醒)
・エクステンデッド
スタンダードよりも幅広い範囲のカードを使えます。
2010年5月現在のスタンダード範囲は以下の通りで、数枚の禁止カードがあります。
*第9版基本セット
*第10版基本セット
*ミラディンブロック(ミラディン、ダークスティール、フィフス・ドーン)
*神河ブロック(神河物語、神河謀叛、神河救済)
*ラヴニカブロック(ラヴニカ:ギルドの都、ギルドパクト、ディセンション)
*コールドスナップ
*時のらせんブロック(時のらせん、次元の混乱、未来予知)
*ローウィンブロック(ローウィン、モーニングタイド、シャドウムーア、イーブンタイド)
*アラーラブロック(アラーラの断片、コンフラックス、アラーラの再誕)
*基本セット2010
*ゼンディカーブロック(ゼンディカー、ワールドウェイク、エルドラージ覚醒)
・エターナル(ヴィンテージ、レガシー)
今までに発売された全てのカードセットを使用できます。
ただしレガシーには複数の禁止カードが、ヴィンテージには多数の禁止カードと制限カードがありますので注意が必要です。
昔からカードが販売されていた本場アメリカで、人気のフォーマットです。
また、レガシーは昔プレイしていた復帰者に人気があります。日本でも徐々に人気が高まってきているようです。
おおまかに紹介しましたが、あくまで簡易版ですので、レガシーなどに参加してみたいと思った人は禁止・制限カードの確認を公式HPやmjmj.infoでシッカリと確認してください。
●リミテッドフォーマット
構築とは違い、リミテッドフォーマットは大会の会場でパックを開け、出てきたカードだけでデッキを組みます。
家やカードファイルからカードを持ち込めないため、 資産の差はゼロに近くなります。
リミテッドの中でもポピュラーな2つを紹介します。
・シールド
シールドフォーマットは、未開封のパックを6パック開封し、そこから出たカードだけでデッキを組んで対戦します。
何が出るか分からないため、運の要素が強いフォーマットです。
初心者とベテランの差が埋まりやすいフォーマットですが、運の要素が強すぎて苦手とする人もいます。
・ブースタードラフ ト
野球のドラフトはご存知でしょうか? このフォーマットでは、カードを「ドラフト指名」してデッキを組みます。
この形式で必要なパックは1人につき3パックのブースターパックです。
まず一斉に1パック目を開け、その15枚のカード中から「1位指名」のカードを取ります。
残りの14枚を左隣の人に渡すと、右隣から同じように「1位指名」が抜かれた14枚のカードが渡されます。
その中から「2位指名」を抜き出して、また左隣に渡すのです。
そうして「ドラフト」を繰り返し、手元に集まったカードたちでデッキを組んで対戦します。
ある程度は自分で使うカードを「指名」して選べることにより、運の要素が少し薄まるため、経験者に人気のフォーマットです。
参加費がシールドの半分で済むため、シールドに比べて複数回できることも魅力の一つです。
以上がポピュラーなフォーマットの紹介です。
長くなりましたが、大まかに理解いただけたでしょうか?
ちなみに、沖縄では初心者が比較的参加しやすい「スタンダード」 や、 「ブースタードラフト」が盛んで、「レガシー」 の大会も毎月1回開かれています。
時には有志が「スタンダードのコモン限定構築」など、変り種フォーマットの大会を開いたりもしますので、ショップの大会案内などをチェックしてみると良いかもしれません。
店舗によっては参加予約表を張り出しているところもありますので、記入しておくと人数オーバーで無駄足を踏むことも無いでしょう。
その際は、ぜひフォーマットの確認を忘れないようにチェックしてみてください。
MtGの大会に出ようと思ったあなた。
近くのショップの大会案内をチェックしてみたところ、来る日曜日に「エクステンデッド」 の大会があることを知りました。
さて、このエクステンデッドとは一体何のことでしょうか?
MtGの大会には「フォーマット」 があります。 「フォーマット」は直訳すれば「形式」です。
一口にMtGの大会と言っても、どのような内容の大会なのかは、このフォーマットで決まります。
フォーマットによっては、使ってはいけないカードが存在するからです。
本来使用できないカードを知らずに使い、試合で負けてしまったというリトル気まずい話も、世の中には稀によくあるそうです。
そんなことのないよう、大会に出る前に、まずはフォーマットの確認から始めてみましょう。
ちなみにこの「フォーマット」という用語、昔は「レギュレーション」と呼ばれていました。
F1などで耳にした事のある人もいると思います。いまでも復帰組や古参プレイヤーが使いますが、同じ意味です。
フォーマットは大きく分けると、
・あらかじめ組んだデッキで対戦する 「構築フォーマット」
・その場でパックを開封して、得られたカードだけでデッキを組んで対戦する 「リミテッド」
の2つに分けられます。
この2つは更に細かく分かれていて、先ほど出てきたエクステンデッドは「構築フォーマット」 の中の一つに当たります。
何故ここまでフォーマットが細かく決められているか。
それは新しくマジックを始める人たちが大会に参加しやすくなるためでもあるのです。
MtGは発売されてから2010年までの17年間に、多数のカードが発売されました。
過去のカードの中には、現代のカードパワーを遥かに超える、それこそバランス調整を間違えたような「ぶっ壊れた」威力を持つカードたちが存在します。
これらは多くが絶版になっており、今ではプレミア価格で取引されています。
そんなオーパーツじみた古代の超兵器に、最新のバランス調整が進んだカードだけで組んだデッキが直面しないよう、フォーマットによって区分しているのです。
つまり、構築フォーマットは、使えるカードを制限することによって、昔から買い続けてカードを多く持っているベテランと、最近カードを集め始めたルーキーとの格差を埋めるものなのです。
虎徹や正宗のような名刀 VS 竹刀では試合にならないので、お互い竹刀を使おう、というイメージで考えてください。
●構築フォーマット
構築フォーマットは「ここから ここまで」というように、使えるカードセットによって区切られています。
範囲が狭い順に見ていきましょう。
・ブロック限定構築
ブロックとは、1年間に発売されるエキスパンション(カードセット)群のことです。
毎年10月に新ブロックの第1セットが発売され、それを頭として数ヶ月ごとに第2、第3セットが発売されます。
ブロック構築とは、この1ブロックのカードのみでデッキを構築するフォーマットです。
たとえば、「ゼンディカーブロック限定構築」であれば、「ゼンディカー」「ワールドウェイク」「エルドラージ覚醒」のカードだけ使える、ということになります。
ブロックによっては、禁止カードが存在します。
・スタンダード
最新の基本セットひとつと、最新のブロック2つのカードからデッキを組みます。
発売中のカード限定のため、カードを購入しやすく、人気のあるフォーマットです。
2010年5月現在のスタンダード範囲は以下の通りで、禁止カードはありません。
*基本セット2010
*アラーラブロック(アラーラの断片、コンフラックス、アラーラ再誕)
*ゼンディカーブロック(ゼンディカー、ワールドウェイク、エルドラージ覚醒)
・エクステンデッド
スタンダードよりも幅広い範囲のカードを使えます。
2010年5月現在のスタンダード範囲は以下の通りで、数枚の禁止カードがあります。
*第9版基本セット
*第10版基本セット
*ミラディンブロック(ミラディン、ダークスティール、フィフス・ドーン)
*神河ブロック(神河物語、神河謀叛、神河救済)
*ラヴニカブロック(ラヴニカ:ギルドの都、ギルドパクト、ディセンション)
*コールドスナップ
*時のらせんブロック(時のらせん、次元の混乱、未来予知)
*ローウィンブロック(ローウィン、モーニングタイド、シャドウムーア、イーブンタイド)
*アラーラブロック(アラーラの断片、コンフラックス、アラーラの再誕)
*基本セット2010
*ゼンディカーブロック(ゼンディカー、ワールドウェイク、エルドラージ覚醒)
・エターナル(ヴィンテージ、レガシー)
今までに発売された全てのカードセットを使用できます。
ただしレガシーには複数の禁止カードが、ヴィンテージには多数の禁止カードと制限カードがありますので注意が必要です。
昔からカードが販売されていた本場アメリカで、人気のフォーマットです。
また、レガシーは昔プレイしていた復帰者に人気があります。日本でも徐々に人気が高まってきているようです。
おおまかに紹介しましたが、あくまで簡易版ですので、レガシーなどに参加してみたいと思った人は禁止・制限カードの確認を公式HPやmjmj.infoでシッカリと確認してください。
●リミテッドフォーマット
構築とは違い、リミテッドフォーマットは大会の会場でパックを開け、出てきたカードだけでデッキを組みます。
家やカードファイルからカードを持ち込めないため、 資産の差はゼロに近くなります。
リミテッドの中でもポピュラーな2つを紹介します。
・シールド
シールドフォーマットは、未開封のパックを6パック開封し、そこから出たカードだけでデッキを組んで対戦します。
何が出るか分からないため、運の要素が強いフォーマットです。
初心者とベテランの差が埋まりやすいフォーマットですが、運の要素が強すぎて苦手とする人もいます。
・ブースタードラフ ト
野球のドラフトはご存知でしょうか? このフォーマットでは、カードを「ドラフト指名」してデッキを組みます。
この形式で必要なパックは1人につき3パックのブースターパックです。
まず一斉に1パック目を開け、その15枚のカード中から「1位指名」のカードを取ります。
残りの14枚を左隣の人に渡すと、右隣から同じように「1位指名」が抜かれた14枚のカードが渡されます。
その中から「2位指名」を抜き出して、また左隣に渡すのです。
そうして「ドラフト」を繰り返し、手元に集まったカードたちでデッキを組んで対戦します。
ある程度は自分で使うカードを「指名」して選べることにより、運の要素が少し薄まるため、経験者に人気のフォーマットです。
参加費がシールドの半分で済むため、シールドに比べて複数回できることも魅力の一つです。
以上がポピュラーなフォーマットの紹介です。
長くなりましたが、大まかに理解いただけたでしょうか?
ちなみに、沖縄では初心者が比較的参加しやすい「スタンダード」 や、 「ブースタードラフト」が盛んで、「レガシー」 の大会も毎月1回開かれています。
時には有志が「スタンダードのコモン限定構築」など、変り種フォーマットの大会を開いたりもしますので、ショップの大会案内などをチェックしてみると良いかもしれません。
店舗によっては参加予約表を張り出しているところもありますので、記入しておくと人数オーバーで無駄足を踏むことも無いでしょう。
その際は、ぜひフォーマットの確認を忘れないようにチェックしてみてください。
コメント
TOMMYさんがいいこと言った!