昨日ひみつに書いた思考メモの続き。
 プレイヤーとしては下手の横好きレベルの人間の思考を書き散らしたものなので、笑って流していただけると幸いです。


 黒緑感染が辛くなった理由の一つに2マナ圏の希薄化が考えられる。
 《疫病のとげ刺し/Plague Stinger》と《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》という2枚の優良感染生物の出現頻度が下がってしまったために、感染デッキは往年のスピードを殺されてしまった。
まして包囲戦のパックから出る2マナ感染は《解剖妖魔/Flensermite》と《疫病のマイア/Plague Myr》の2種しかない。前者はコモンだが単体運用するには細すぎるし、後者は優秀だがアンコモンだ。
 よって、従来の感覚で黒緑感染を組もうとした場合、序盤の押しが弱く線の細いデッキになってしまうのは当然の帰結と言えるだろう。


というわけで、1パック目に開封することになる包囲戦のコモンとアンコモンを実際に列挙してみた。主観だが、黒字が出来ればデッキに入れたくないカード、青字がデッキに入るカード、赤字が主力になりうるカードである。

MBSコモン
解剖妖魔/Flensermite  (1)(黒)

ファイレクシアの消化者/Phyrexian Digester  (3)
ノーンの僧侶/Priests of Norn  (2)(白)
腐敗狼/Rot Wolf  (2)(緑)

枝モズ/Tine Shrike  (3)(白)
荒廃後家蜘蛛/Blightwidow  (3)(緑)

災いの召使い/Scourge Servant  (4)(黒)


悪性の傷/Virulent Wound  (黒)
ファイレクシア化/Phyresis  (1)(黒)
ピスタスの一撃/Pistus Strike  (2)(緑)

※《病気の拡散/Spread the Sickness》は感染ならずともピックするカードなので除外。

 積極的にピックしたいカードは《荒廃後家蜘蛛》くらいのものである。
 生物のマナ域は2マナ1種、3マナ3種、4マナ2種、5マナ1種であり、2マナは出来れば入れずに済ませたいカードである。
 次にアンコモンに目を向ける。

MBS アンコモン
疫病のマイア/Plague Myr  (2)

ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter  (1)(緑)(緑)
敗血のネズミ/Septic Rats  (1)(黒)(黒)

核をうろつくもの/Core Prowler  (4)
肉食いインプ/Flesh-Eater Imp  (3)(黒)

堕落した良心/Corrupted Conscience  (3)(青)(青)

ファイレクシアの巨大戦車/Phyrexian Juggernaut  (6)

 マナ域は 2マナ1種、3マナ2種、4マナ2種、5マナ1種、6マナ1種である。

 全て実用に耐えるカードであるが、カードアドバンテージを得る《ヴィリジアンの堕落者》と《堕落した良心》、純粋なパワーの高さでフィニッシャーを任せられる《肉食いインプ/Flesh-Eater Imp》、《ファイレクシアの巨大戦車/Phyrexian Juggernaut》と優良株が揃っている。

 コモンで初手級のカードは《荒廃後家蜘蛛》しかなく、しかも《大蜘蛛》スペックであるがゆえに他の緑デッキにも狙われやすいので2枚目以後を期待できない。
 これらを見れば、包囲戦入りの感染は優秀なアンコモン以上から入るのが堅実なルートであり、凡百のコモンから感染デッキへと参入することは無謀であると言える。


得たものがあれば失うものもある。皆さんにはもうお馴染みとは思うが、包囲戦が追加されたことにより1パック減ることになったミラディンの傷跡を見てみよう。

ミラディンの傷跡コモン
媒介のアスプ/Vector Asp  (1)

疫病のとげ刺し/Plague Stinger  (1)(黒)
胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr  (2)
荒廃のマンバ/Blight Mamba  (1)(緑)

嚢胞抱え/Cystbearer  (2)(緑)
伝染病の屍賊/Contagious Nim  (2)(黒)

死体の野犬/Corpse Cur  (4)
テル=ジラードの堕ちたる者/Tel-Jilad Fallen  (2)(緑)(緑)
黒割れのゴブリン/Blackcleave Goblin  (3)(黒)

汚れた一撃/Tainted Strike  (黒)

 マナ域は1マナ1種、2マナ3種、3マナ2種、4マナ3種である。包囲戦よりマナ域が序盤に分布しているのが分かる。傷跡×3環境の感染デッキが速攻デッキに勝るテンポを誇っていた理由はここにある。

 カードの内容としても、包囲戦とはうってかわり主力を張れるカードが多い。《疫病のとげ刺し》《胆液爪のマイア》《嚢胞抱え》《死体の野犬》は、序盤から中盤のテンポとアドバンテージを支え、感染が強い理由であった。次にアンコモンに移る。

ミラディンの傷跡 アンコモン
屍百足/Necropede  (2)

胆液の鼠/Ichor Rats  (1)(黒)(黒)

屍肉の呼び声/Carrion Call  (3)(緑)
絡み森の鮟鱇/Tangle Angler  (3)(緑)
生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton  (4)
感染の三角護符/Trigon of Infestation  (4)


 マナ域分布は 2マナ1種、3マナ1種、4マナ4種(内2種はプレイ後追加コストを要する)である。
 ミラディンの傷跡のアンコモンはご覧の通り、中盤以後の駄目押しになるカードで埋められており、中核になるカードは薄い。
 感染デッキは実質コモンを中心に作られており、そのコモンというのが《疫病のとげ刺し》《胆液爪のマイア》《嚢胞抱え》《死体の野犬》の4種である。

 ミラディンの傷跡×3のドラフトであれば、これらが2枚入っているデッキも組めたものだが、包囲戦が入り傷跡が2パックになってしまった今、それは望むべくもない。
 これからの感染デッキは、今までの2マナ、3マナの感染生物から《死体の野犬/Corpse Cur》につなぐテンポデッキではなく、3マナ4マナの生物を主力に展開していく中速度のデッキとして動くことが増えると予想される。 となれば、「主力が集中している4マナまで確実に届くこと」と「カードカウントを稼ぐこと」が従来の感染デッキよりも更に求められてくるだろう。




・・・うん、話が強引にもほどがあるね!

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